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2018.03.25

1995年スラック・ツアー時期「コレクターズ・クラブ」発売しました!

 “特別なバンドではあったが、決定的ラインナップではなかった”ロバート・フリップは最新ライヴ・アルバム『ライヴ・イン・シカゴ』のブックレットに寄せたライナーノーツの中でこのダブル・トリオ期のラインナップをこう表している。

 

 ロバートの言う決定的ラインナップは現在までに4つ存在したそうだ。最初がデビュー当時のラインナップ。続いてジョン・ウェットン在籍時のクリムゾンが最後に行ったライヴである1974年7月のニューヨーク、セントラルパーク公演とその後に行われたアルバム『レッド』収録時の編成(フリップ、ウェットン、ブルフォードのトリオというのを強調したかったのだろう)。この次が’80年代の3部作を作ったカルテット。最後が『ライヴ・イン・シカゴ』収録時の現行ラインナップ、8人編成クリムゾンだということだ。

 

 ロバート・フリップの中では決定的ではなかった、このダブル・トリオだが、単に切り捨てるのではなく、決定的ラインナップではなかったが、それでも特別なバンドだったとわざわざフォローを入れているのは、このラインナップで活動した当時はフリップの思い描いた成果を上げることができなかったが、クリムゾンの歴史の中では重要な位置付けにあったことを強く認識しているからなのではないかと思う。

 

 コレクターズ・クラブ日本公演補完シリーズ第2弾は、ロバートにとって複雑な思いが残るダブル・トリオ期の1995年ジャパン・ツアー計11公演だ。

 

 3月21日発売されたのはそのパート1にあたり、東京6公演。4月25日には地方5公演が追って発売されることになっている。

 

 今回はまず、そのパート1にあたる東京6公演について紹介していこう。この東京6公演は前半の新宿厚生年金会館2公演、中野サンプラザ公演2公演の計4公演のツアー前半部分と、人見記念講堂公演、ツアー最終の新宿厚生年金会館公演ではかなり趣が異なっている。ダブル・トリオ期のライヴはあまり変化がないと一般的に思われているが、このジャパン・ツアーは1995年Thrakツアーの後半戦のスタートにあたる時期で、日本の後に予定されていたこの年2回目となる北米ツアーに向けセットリストのテコ入れがこの日本で行われたため、前半と後半ではショウの雰囲気が大きく変化するのである。1994年にダブル・トリオが始動して以来、大きな変化なく行われてきたツアーの構成がこのジャパン・ツアー中に大きく動いたのだ。曲の入れ替えなど簡単なことだろうと思う方もいるだろうが、それを簡単に行えるバンドと、そうではないバンドがある。クリムゾンは曲ごとのエフェクト類のセッティング、曲によってメンバーにかかる負担が大きく異なることなど、課題が多く、曲順入れ替えが段階を踏んで行われたこのジャパン・ツアーはその演奏にも少なからず変化の影響が見て取れるのだ。

 

安定した演奏の東京前半4公演。Thrakツアーの完成形ともいえる王道パフォーマンス!

1995年10月2日:新宿厚生年金会館(IECP-30024)

1995年10月3日:新宿厚生年金会館(IECP-30025)

 

 神奈川県民ホールからスタートした1995年ジャパン・ツアー2日目と3日目。3ヶ月近いオフ明けの再開一発目となった神奈川県民ホールは、久々のショウだったこともあり、段取り忘れや乱れが一部生じたが、この2日目以降は解消され、安定したパフォーマンスを披露。10月2日公演は今回発売の11タイトルの基準公演と言ってもいい。翌10月3日も安定感があるが、若干冒険しようとしたものの滑る箇所もあり、両公演を聴き比べるとその違いが判る。ともあれ、中野サンプラザで行われるビデオ収録に向け、演奏をタイトにまとめていこうという意思が感じられる2公演だ。

 

1995年10月5日: 中野サンプラザ(IECP-30026)

1995年10月6日: 中野サンプラザ(IECP-30027)

 

 この中野サンプラザ2公演はビデオ収録され、TV放映、後のDVD作品『デジャ・ヴルーム』の元となった。過去、この『デジャ・ヴルーム』から音声だけを抜き出したブートレグが売られたことに対抗し、コレクターズ・クラブCDとして両日の音源からコンパイルされた2枚組が発売されたが、両日の全長版がCD化されるのは今回が初となる。

 

 サンプラザ2デイズの初日、10月5日は全体的にノリは良いのだが演奏が若干荒く、逆に6日は安定感があるが前日に比べるとスケール感は一歩後退という感じになっている。

 

 この東京前半4公演は1994年から続いてきたダブル・トリオによるライヴの集大成と言えるもので、公演ごとの多少のアップダウンはあるが、どれも完成度の高いパフォーマンスとなっている。

 

ベースの日! トニー・レヴィンのベースがうなりを上げる特殊パフォーマンス?

1995年10月10日: 人見記念講堂(IECP-30028)

 

 1995年ジャパン・ツアー音源は基本、サウンドボード・ダイレクトのDAT録音がマスター(一部マルチトラック音源使用の表記あり)となっているが、全公演微妙にその質感が異なる。この人見記念講堂はベースがやたらと前面に出ている特殊な質感をもった音源。前日9日の大阪公演からショウのイントロ「サーキュラー・インプロヴ」に続くオープニング曲が1994年以来定番だった「ヴルーム・ヴルーム」から突然復活を果たした’80年代クリムゾンの人気楽曲「セラ・ハン・ジンジート」に変わっている。ダブル・トリオとしてはやり慣れていないこともあり、大阪そしてこの人見記念の同曲はどこか硬いイメージ。また両日ともグルーヴが固まらず、それぞれ異なった印象を与える演奏となっているのも聴きどころ。また、この日以降はアンコール・パートの構成も変更となるため、ラストに「ウォーキング・オン・エアー」を配し、浮遊感溢れるサウンドスケープでショウを終える構成は最後の日となったことにも注目。

 

セットリスト変更も無事終了、ジャパン・ツアー最終公演、圧巻の大団円!

1995年10月14日: 新宿厚生年金会館(IECP-30029)

 

 オープニング曲の変更し、大宮ソニックシティ、仙台サンプラザ公演でアンコール・セクションの変更を段階を踏んで行い、東京に戻って行われた日本最終公演。前日、仙台サンプラザ公演(4月発売)はこの時代のDAT録音としてしては最高レベルの音質だったが、この最終公演も悪くない。新しいショウ構成に緊張感を持って臨んだ仙台公演からさらにもう一歩踏み込んだ圧巻のパフォーマンスと言える演奏が楽しめる音源だ。同じ会場でも前半の2公演とは質感が異なるため、最初と最後を聴き比べるのも楽しいかと思う。

 

 この構成が以降のこの年第2回目の北米ツアーの基準セットとなるわけだが、その大きな変化がこのジャパン・ツアー中に起こったことは極めて興味深い。

 

聴きどころ1: 「ヴルーム・ヴルーム」と「レッド」

 メタリック・サウンドにシフトしたダブル・トリオ期の代表的ナンバーである「ヴルーム・ヴルーム」は曲の構成が「レッド」に近い、というより完全にダブル・トリオ版「レッド」。元の「レッド」がロバート・フリップのリフがしっかりしていれば、ベース&ドラムはかなり自由にグルーヴを変化させることができる曲だったのに対し、「ヴルーム・ヴルーム」は’90年のトレンドに則ったスクエアなグルーヴと全パートがオリジナルに忠実にプレイしないと破綻する構成になっている。各公演(一部「ヴルーム・ヴルーム」がセットから外された公演もある)の両曲を聴き比べると、原曲を極めて忠実に再現しようとする「ヴルーム・ヴルーム」に対し「レッド」は日替わりでアレンジがコロコロ変わる。同じ形で演奏される日はひとつもないので、複数公演聴く場合は是非「レッド」の聴き比べを勧めます。

 

聴きどころ2: ダブル・トリオというよりギターが3人いる雰囲気

 6人編成でバンド内にギター、ベース、ドラムのトリオ編成が二つ作れることからこの時期のクリムゾンは、ダブル・トリオと呼ばれたのだが、実際のライヴではベースが二人いるという感じはあまりなくどちらかというとギターが3人いた感じのサウンドなっている。このダブル・トリオからクリムゾンに参加したトレイ・ガンはこの時期、スティックに特化したプレイヤーとしてステージに立っていたこともあり、ベース・ラインを担当するというより、低音ギターのような役割を担っている。これによりギターとベースの間に生じる音質ギャップが隙間なく埋められ、この時期特有の非常に重層的なギター・アンサンブルが聴ける点に是非注目してもらいたい。

 

 ダブル・トリオ期のライヴだけ聴いていると分かりにくいのだが’80年代のカルテット編成のクリムゾンのライヴと比べるとその音の分厚さの違いは歴然とする。単に演奏者が増えたことだけでは実現できない、考え抜かれた弦楽器セクションのレイヤーが作られていた時期だったのだ。

 

 

「コレクターズ・クラブ」6タイトル

3/21発売 各3,241円+(税)

 

1995年10月2日 東京 厚生年金会館大ホール

IECP-30024

 

Disc 1

1. Circular Improv / サーキュラー・インプロヴィゼイション

2. VROOOM VROOOM / ヴルーム・ヴルーム

3. Frame By Frame / フレーム・バイ・フレーム

4. Dinosaur / ダイナソー

5. One Time / ワン・タイム

6. Red / レッド

7. B’Boom /B’ブーム

8. THRAK / スラック

9. Matte Kudasai / 待ってください

10. Neurotica / ニューロティカ

11. VROOOM / ヴルーム

12. Coda Marine 475 / コーダ・マリーン 475

13. Sex Sleep Eat Drink Dream / セックス・スリープ・イート・ドリンク・ドリーム

Disc 2

1. People / ピープル

2. Three Of A Perfect Pair / スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー

3. Improv Two Sticks / インプロヴィゼイション・トゥー・スティックス

4. Elephant Talk / エレファント・トーク

5. Indiscipline / インディシプリン

6. Prism / プリズム

7. The Talking Drum / トーキング・ドラム

8. Larks’ Tongues In Aspic Pt II / 太陽と戦慄パートⅡ

9. Walking On Air / ウォーキング・オン・エア

 

 

IECP-30025

1995年10月3日 東京 厚生年金会館大ホール

 

Disc 1

1. Circular Improv / サーキュラー・インプロヴィゼイション

2. VROOOM VROOOM / ヴルーム・ヴルーム

3. Frame By Frame / フレーム・バイ・フレーム

4. Dinosaur / ダイナソー

5. One Time / ワン・タイム

6. Red / レッド

7. B’Boom / B’ブーム

8. THRAK / スラック

9. Matte Kudasai / 待ってください

10. Neurotica / ニューロティカ

11. VROOOM / ヴルーム

12. Coda Marine 475 / コーダ・マリーン 475

13. Sex Sleep Eat Drink Dream / セックス・スリープ・イート・ドリンク・ドリーム

Disc 2

1. People / ピープル

2. Three Of A Perfect Pair / スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー

3. Improv Two Sticks / インプロヴィゼイション・トゥー・スティックス

4. Elephant Talk / エレファント・トーク

5. Indiscipline / インディシプリン

6. Prism / プリズム

7. The Talking Drum / トーキング・ドラム

8. Larks’ Tongues In Aspic Pt II / 太陽と戦慄パートⅡ

9. Walking On Air / ウォーキング・オン・エアー

 

 

1995年10月5日 東京 中野サンプラザ

IECP-30026

 

Disc 1

1. Circular Improv / サーキュラー・インプロヴィゼイション

2. VROOOM VROOOM / ヴルーム・ヴルーム

3. Frame By Frame / フレーム・バイ・フレーム

4. Dinosaur / ダイナソー

5. One Time / ワン・タイム

6. Red / レッド

7. B’Boom / B’ブーム

8. THRAK / スラック

9. Matte Kudasai / 待ってください

10. Three Of A Perfect Pair / スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー

11. Announcement / アナウンスメント

12. VROOOM / ヴルーム

13. Coda Marine 475 / コーダ・マリーン 475

Disc 2

1. Interlude / 間奏曲

2. Sex Sleep Eat Drink Dream / セックス・スリープ・イート・ドリンク・ドリーム

3. Neurotica / ニューロティカ

4. Improv Two Sticks / インプロヴィゼイション・トゥー・スティックス

5. Elephant Talk / エレファント・トーク

6. Indiscipline / インディシプリン

7. Prism / プリズム

8. The Talking Drum / トーキング・ドラム

9. Larks’ Tongues In Aspic Pt II / 太陽と戦慄パートⅡ

10. People / ピープル

11. Walking On Air / ウォーキング・オン・エアー

 

 

1995年10月6日 東京 中野サンプラザ

IECP-30027

 

Disc 1

1. Circular Improv / サーキュラー・インプロヴィゼイション

2. VROOOM VROOOM / ヴルーム・ヴルーム

3. Frame By Frame / フレーム・バイ・フレーム

4. Dinosaur / ダイナソー

5. One Time / ワン・タイム

6. Red / レッド

7. B’Boom / B’ブーム

8. THRAK / スラック

9. Matte Kudasai / 待ってください

10. Three Of A Perfect Pair / スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー

11. VROOOM / ヴルーム

12. Coda Marine 475 / コーダ・マリーン 475

Disc 2

1. Sex Sleep Eat Drink Dream / セックス・スリープ・イート・ドリンク・ドリーム

2. Neurotica / ニューロティカ

3. Improv Two Sticks / インプロヴィゼイション・トゥー・スティックス

4. Elephant Talk / エレファント・トーク

5. Indiscipline / インディシプリン

6. Prism / プリズム

7. The Talking Drum / トーキング・ドラム

8. Larks’ Tongues In Aspic Pt II / 太陽と戦慄パートⅡ

9. People / ピープル

10. Walking On Air / ウォーキング・オン・エアー

 

 

1995年10月10日 東京 人見記念講堂

IECP-30028

 

Disc 1

1. Circular Improv / サーキュラー・インプロヴィゼイション

2. Thela Hun Ginjeet / テラ・ハン・ジンジート

3. Red / レッド

4. Frame By Frame / フレーム・バイ・フレーム

5. Dinosaur / ダイナソー

6. One Time / ワン・タイム

7. VROOOM / ヴルーム

8. Coda Marine 475 / コーダ・マリーン 475

9. B’Boom /B’ブーム

10. THRAK / スラック

11. Matte Kudasai / 待ってください

Disc 2

1. Neurotica / ニューロティカ

2. Sex Sleep Eat Drink Dream / セックス・スリープ・イート・ドリンク・ドリーム

3. Improv Two Sticks / インプロヴィゼイション・トゥー・スティックス

4. Elephant Talk / エレファント・トーク

5. Indiscipline / インディシプリン

6. Prism / プリズム

7. The Talking Drum / トーキング・ドラム

8. Larks’ Tongues In Aspic Pt II / 太陽と戦慄パートⅡ

9. People / ピープル

10. Walking On Air / ウォーキング・オン・エアー

 

 

1995年10月14日 東京 厚生年金会館大ホール

IECP-10329

 

Disc 1

1. Circular Improv / サーキュラー・インプロヴィゼイション

2. Thela Hun Ginjeet / テラ・ハン・ジンジート

3. Red / レッド

4. Frame By Frame / フレーム・バイ・フレーム

5. Dinosaur / ダイナソー

6. One Time / ワン・タイム

7. VROOOM VROOOM / ヴルーム・ヴルーム

8. B’Boom / B’ブーム

9. THRAK / スラック

10. Neurotica / ニューロティカ

11. Sex Sleep Eat Drink Dream / セックス・スリープ・イート・ドリンク・ドリーム

Disc 2

1. Walking On Air / ウォーキング・オン・エアー

2. Improv Two Sticks / インプロヴィゼイション・トゥー・スティックス

3. Elephant Talk / エレファント・トーク

4. Indiscipline / インディシプリン

5. Announcement / アナウンスメント

6. People / ピープル

7. VROOOM / ヴルーム

8. Coda Marine 475 / コーダ・マリーン 475

9. Prism / プリズム

10. The Talking Drum / トーキング・ドラム

11. Larks’ Tongues In Aspic Pt II / 太陽と戦慄パートⅡ